2013年3月28日木曜日

非常に良いマグネットスタンドをつくる

Agencourt Ampure XPやDynabeadsをはじめとする磁気ビーズですが、スタートマテリアルの微量化していく際問題になるのが、マグネットスタンドとの相性です。

理想的には、液量が少ないときでも、磁気ビーズの取りこぼしがなくハンドリングが容易なように磁気ビーズが良い位置でつくことが重要です。

そのようなマグネットスタンドが売っていればいいのですがなかなか無い。次世代シーケンス用のライブラリ作製などでは、人間の手で高精度なままハイスループット化することが求めれれていますが、微妙なさじ加減がきいたよいマグネットスタンド(0.2ml PCR tube用)がないのです。

機械を導入して高精度にハイスループット化するという方向性もありますが、導入価格が高く、機械でやるにしても良いマグネットスタンドは重要です。

理想としては
1.マグネットが強い(表面磁束密度。強ければ強いほどよい。)
2.マグネットの配置が良い(チューブとの位置関係。少量の場合、低い位置が望ましい。)
3.マグネットの形が良い(リング型と人間の相性は悪い。側面式が望ましい。)
4.8連を1setとする。

自分で作るのもいいのですが、いちど良い型を作ってしまえば商品化して他のユーザーに作ってもらうことも可能なので業者さんと一緒になって今作っています。

Prototype 1号ができたのですが、
他社の8連PCR用マグネットスタンドと比べて
吸着力と位置取りが半端無く良いものになってます。

そのうちYoutubeでアップします。

微量DNAからのライブラリ作製のストレスが大幅に減りそうですね。。。